専門医の医師の求人/募集/転職学会ニュース一覧 > 新規抗てんかん薬 位置付け明確に

学会ニュース

新規抗てんかん薬 位置付け明確に

[2018.7.11]

 神経疾患のなかでも頻度が高く、患者数も多いてんかんは、てんかん専門医だけでなく非専門医も診療に携わる疾患。診療の指針となるのがガイドラインだが、2010年の「てんかん診療ガイドライン2010」刊行後、新規抗てんかん薬が複数使用可能になり、ガイドライン改訂が待たれていた。

2018年3月、日本神経学会は満を持して「てんかん診療ガイドライン2018」を刊行。これを受け、新規抗てんかん薬「イーケプラ(R)」(一般名:レベチラセタム)を販売する大塚製薬株式会社は2018年7月2日、同社本社でプレスセミナーを開催し、同ガイドライン作成委員会の委員長を務めた福島県立医科大学神経再生医療学講座教授の宇川義一氏が講演した。

 

 2018年版における主な改訂点は、まず、新規抗てんかん薬の掲載が挙げられる。成人てんかんの薬物療法について解説した第3章に、新規発症の部分てんかんに対する選択薬として、従来薬のカルバマゼピンに加えて、ラモトリギン、レベチラセタム、次いでゾニサミド、トピラマートが第一選択薬に推奨された。第二選択薬で推奨される薬剤としては、フェニトイン、バルプロ酸に加え、新規抗てんかん薬のガバペンチン、ラコサミド、ペランパネルが加わった。新規発症の全般てんかんでは、第一選択薬のバルプロ酸には変更はないが、第二選択薬には新規抗てんかん薬のラモトリギン、レベチラセタム、トピラマート(全般発作に対しては本邦未承認)、ゾニサミド、ペランパネルが推奨された。また、2010年版では解説中で言及されていたバルプロ酸の催奇形性や新生児の知能指数への影響についても記載が改められ、妊娠可能な年齢の女性ではバルプロ酸以外の薬物治療を優先する旨も明記された。

 

 改訂を手掛けたてんかん診療ガイドライン作成委員会は、今回の改訂にあたり、薬剤抵抗性の側頭葉てんかんに側頭葉切除術や迷走神経刺激療法を実施することに関して、システマティック・レビューを実施。その結果を第2部にダイジェストとしてまとめた。システマティック・レビューの詳細版は、日本神経学会のホームページで閲覧可能だ。「今回の改訂作業は、国際的なスタンダードであるGRADEシステムに準じて行った。システマティック・レビューの実施もその一環だ。推奨の作成にあたってはパネル会議を開催し、患者の代表者や弁護士にも意見を求めた」。

 さらに宇川氏は、「てんかん診療は、最新のエビデンスや患者の価値観、環境要因も勘案して総合的な判断のもとで行われるべき」と強調した。昨今、医療裁判の証拠として診療ガイドラインが利用される風潮に触れ、同ガイドラインは医療裁判の証拠として利用されることは想定しておらず、認めないことを明言。ガイドラインの推奨とは異なる医療が行われていたとしても、それが過失を意味するわけではないと述べた。

 なお、日本神経学会によると、同ガイドラインのオンライン版は2018年10月頃に学会ホームページ上で公開予定だという。

同ガイドラインは今後も定期的に改訂を行う予定だが、次回の改訂までの間は年に1度追補版を出すことで、てんかん診療を巡る環境変化や治療の進歩に迅速に対応していく方針としている。

 

新着学会ニュース
日本外科学会からのお知らせ「2019年度 第27回日本外科学会生涯教育セミナー(中国・四国地区)」に関して

[2019.7.22]

全文見る

日本外科学会からのお知らせ「2019年度 第27回日本外科学会生涯教育セミナー(中国・四国地区)」に関して

日本外科学会が「2019年度 第27回日本外科学会生涯教育セミナー(中国・四国地区)」に関して発表した。   ●日時:2019年9月20日(金) 14:00~17:10 (第94回中…

RSウイルス感染症 首都圏で流行の兆し

[2019.7.22]

全文見る

RSウイルス感染症 首都圏で流行の兆し

 乳幼児に肺炎などを引き起こすRSウイルス感染症が、首都圏の4都県で例年より1~2カ月早く流行の兆しを見せている。 8日から14日までの週の患者報告によると、埼玉県で…

日本感染症学会からのお知らせ「四学会合同事業セミナー 「オリンピック・パラリンピックに向けての感染対策」 開催」に関して

[2019.7.19]

全文見る

日本感染症学会からのお知らせ「四学会合同事業セミナー 「オリンピック・パラリンピックに向けての感染対策」 開催」に関して

日本感染症学会が「四学会合同事業セミナー 「オリンピック・パラリンピックに向けての感染対策」 開催」に関して発表した。   この度、感染症関連の四学会(日本…

低出生体重児のリスク増 妊婦の痩せ過ぎに要注意

[2019.7.19]

全文見る

低出生体重児のリスク増 妊婦の痩せ過ぎに要注意

 日本の赤ちゃんの10人に1人近くは体重2500グラム未満で生まれる。こうした低出生体重児は将来、糖尿病などの生活習慣病のリスクが高いとされる。胎児の発育が不…

日本アレルギー学会からのお知らせ「令和2年度認定専門医申請・更新申請」に関して

[2019.7.18]

全文見る

日本アレルギー学会からのお知らせ「令和2年度認定専門医申請・更新申請」に関して

日本アレルギー学会が「令和2年度認定専門医申請・更新申請」に関して発表した。    令和2年度認定専門医申請および各資格更新申請情報を掲載致しました。 ●申請…

記事一覧はこちら

専門医資格を最大限に生かした転職なら専門医局 専門医資格を最大限に生かした転職なら専門医局

専門医資格を最大限に生かした転職なら専門医局

「新規抗てんかん薬 位置付け明確に」(2018年7月11日)に関する記事です。
専門医局では各学会の最新情報を提供しています。
その他の学会のニュース一覧もご覧いただけます。
更に詳しい情報をお求めの際は各学会へ直接お問い合わせください。
また専門医局では専門医の資格取得方法や専門医資格の取得できる研修施設も紹介しています。

専門医資格を最大限に生かした転職なら専門医局

専門医転職事例
腎臓内科専門医 (男性40代) 腎臓内科専門医 (男性40代)
就職前にトライアル勤務もできましたので大変円滑...
循環器内科 男性 35歳 循環器内科 男性 35歳
人柄はもちろん、なによりやりたかったカテーテル...
消化器内科専門医 男性医師 64歳 消化器内科専門医 男性医師 64歳
若い先生の指導も任れとても充実しております。
形成外科専門医 女性(37歳) 形成外科専門医 女性(37歳)
よく見られる美容クリニックとは異なり、スタッフ...

その他の転職事例はこちら

専門医のFacebook

医療機関の方々へご案内

SSL
個人情報を扱うページではSSL通信で
安全性を確保しています。

武田 淳史 氏
公益財団法人 東京都保健医療公社 豊島病院 眼科医長
夏井 淳一 氏
バーズ・ビュー株式会社 代表取締役社長
飯島 勝矢 氏
東京大学 高齢社会総合研究機構准教授
堀内 祐紀 氏
秋葉原スキンクリニック院長
池田 直史 氏
さやま腎クリニック院長、埼玉石心会病院腎臓内科部長
田中 健 氏
医療財団法人 神尾記念病院
長瀬淑子氏 長瀬 淑子 氏
公益財団法人ドナルド・マクドナルド・ハウス・チャリティーズ・ジャパン事務局長
立山悟志氏 立山 悟志 氏
さくら小児科・内科クリニック院長

過去のインタビューはこちら

ページトップへ