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スペシャルインタビュー
小川奈津希

多くの方の患者さん家庭医を目指して

小川 奈津希 氏

ジェネラルクリニック院長

六本木駅から徒歩3分、オフィス街にあるジェネラルクリニックにて院長を務める小川奈津希先生。
今回は、産婦人科医として女性の悩みに取り組み、エイジングケア、美容メニューなどに力を入れる、小川先生に自身の働き方や若手医師へのメッセージを伺った。

子どもの頃の喘息がきっかけで医師に


「子どもの頃は喘息がひどく、夜中に発作が出てよく病院へ行きました。その時に、吸引薬を使用し、劇的に症状が良くなることを体験して、薬のすごさを知りましたね。
親戚に医師が多く、子どもの頃から将来はなんとなく医師になるのだろうと思っていたこともあり、医療の道へ進みました」
自身の経験から医師を目指した小川先生。母校の金沢医科大学時代のお話も伺った。
「親元を離れ一人暮らしをしたこともあり、ホームシックになりました。でも、このままじゃいけないと、大学の目の前が海だったこともありヨット部に入りましたね。ヨット部の先輩によくしていただき、ホームシックからも抜け出せました。
それからは、金沢でしかできないことをしようと、お茶のお稽古をはじめました。同時に着物も独学で学びましたね。医学部では、学校の中と外どちらも充実した毎日を過ごせました」
入試には苦労したけれど、医学部に入ってからは楽しかったと話す、小川先生。だが、満たされた大学生活を送る一方で、何科へ進むかは迷ったと話す。
「外科も内科も良いなと思い最後まで悩みました。その中で、一番興味を持ったのが形成外科です。
例えば、胃がんの手術をした際、一番の目的は悪性部分を取り除くことですよね。傷は“縫えていればいい”という感覚があります。でも、傷跡を見て病気を思い出すのは嫌じゃないかと感じました。それがきっかけで、傷をキレイに治すことに興味を持ちました。
その時に、たまたま母校に形成外科があったことや、細かい作業が好きだったこともあり、形成外科に進みました。はじめは、東京女子医科大学の形成外科に行き、助教授が日本大学附属病院の教授になられたばかりだったので日大の形成外科に配属され、そこで研修医としての道を歩みはじめました」
しかし、形成外科への道は順調にいかなかった。
「喘息の発作が出て体調を崩し、医局も辞め、医療の現場を一時離れました。その時に、不妊治療をしている先生とご縁があり『産婦人科は女医さんがすごく重宝されるから、医療の現場に戻るリハビリがてら挑戦してみない?』と、声を掛けていただいたのです。
傷をキレイに治したい気持ちは常にありましたし、帝王切開、子宮筋腫、卵巣腫瘍など、手術をして傷を縫う時に形成外科の技術は役に立ちます。それに、女性ホルモンやナチュラルホルモンにも興味もありました。なので、アルバイトで週2日ほどから、働きはじめましたね。最初は婦人科検診です。
ただ声を掛けていただいた時は、まだ形成外科に未練がありました。でも、不妊治療も全員がうまくいくわけじゃないですが、あきらめていた方がお子さんを授かったり、魔法じゃないですけど薬を投与して体が反応したりするところを見て、産婦人科が好きになりましたね」
その後は、産婦人科専門医も取得。新たな道に歩みを進めていく。

勤務医から開業医の道へ


休職をきっかけに、転科した小川先生。同時に、勤務医から開業医へと舵を切った経緯を伺った。
「山王病院の産婦人科、三田病院の婦人科に勤務した後は、表参道の松倉クリニックの美容皮膚科でエイジングケアを学ばせてもらったり、銀座のはるねクリニックの婦人科で不妊治療を行ったりしました。
非常勤としてパートタイムで働いていた時に、『先生は、週1日しかいないんですか?』、『○曜日にしかいないんですか?』と聞かれることが増え、だんだん辛くなってきたのです。やはり、患者さんに頼られている以上、自分が毎日居る場所を作らねばならないと感じましたね。それで思い切って開業しました。ただ2年ぐらいは迷いましたけどね」
迷いの末、決断したきっかけはどこにあったのだろうか?
「決意したのでは、今のジェネラルクリニックの物件を見つけたことです。
勤務医時代から港区医師会の会員だったため、港区で物件を探していました。その時に、ここを見つけたのです。たまたま空いていたスケルトンの未入居物件で、すべてを一から作れるのが魅力的でした。運命を感じましたね」
細部にこだわって、クリニックを作り上げた小川先生。
内装も、一般的に婦人科はピンク系が多い中、性別を問わず利用できるクリニックを目指しホワイトとブルー系に統一。ジェネラルクリニックは小川先生の患者さんへの愛情が詰まっている。
現在は開業医として生活する中で、勤務医との違いについて感じていることを伺った。
「勤務医の頃は、365日オンコールでプライベートな時間はありませんでした。人と会う約束をしても守れないことが多く、次第に約束すらしなくなりましたね。そういった意味では、今は時間や診療内容もすべて自分で決められるのが良いです。プライベートの時間も自分で決められます。
ただ、責任の違いも感じます。やはり、勤務医だと組織に守られていますからね」
開業医としての責任や自分自身で決めていく大変さを感じながらも、自分らしくできる良さも感じている。その毎日は充実している。

ジェネラルクリニックの現在とこれから

ジェネラルクリニックのことについてもお聞きした。
「目指したのは、たくさんの方の家庭医になることでした。私が開業医になったきっかけは患者さんの『週に1回しかいないんですか?』という言葉からはじまっています。ご近所にお住まいの方が、曜日を気にせず気軽にかかりつけ医として来ていただける病院になれれば良いですね。
最近は、奥様が先にいらして、ウチの主人も来ていいですかと聞かれることもあります。ホームドクターとして利用されている方もだんだん増えていますね」
患者層は20代~60代で、ご近所に住まれている方、近辺で働いている方が多い。
診療内容についてもお聞きした。
「子宮内膜症、生理痛、性感染症、ピル外来、子宮頸がん、HPVの予防ワクチンなど、さまざまな婦人科の診療。また、自由診療では、尿漏れや膣のゆるみなどに悩んでいる方に向けて膣タイトニングという診療を行っています。
その他は、美容系、美肌系ですね。エイジングケアなども行っていますし、生理がらみでニキビなどに困っている方などは、ホルモンバランスからアプローチができる治療を実施しています。他にはGIDの治療ですね。また、地域に根差した医療を行うべく、港区検診も実施しています」
ジェネラルクリニックは、男性、女性、GIDの方など、性別にとらわれないかかりつけ医を目指す。その想いは、少しずつ浸透し、今ではたくさんの方が訪れている。

最後に、小川先生から若手医師へのメッセージを伺った。
「自分がやりたいことはあきらめないでほしいですね。私も、入試で苦労したり、開業で悩んだりした時期もあったのですが、あきらめずに頑張ったからこそ今があります。
新しいことをはじめる時は、躊躇もあるかもしれません。でも、早ければ良いわけでもないですし、何歳でも遅くないです。もしやりたいことがあるなら、いつだって挑戦してほしいです」
メディカルアートメイクなどの美容分野にも力を入れて取り組んでいる小川先生、「今後は医療分野も美容分野も新しいことがあれば、積極的に取り組んでいきたいです」と笑顔で話す。これからも自分がやってみたいと思う分野に挑戦し、活躍の幅を広げていくに違いない。


小川 奈津希氏と弊社・代表 徳武

 

(取材・文/舟崎 泉美)

小川 奈津希(ジェネラルクリニック院長)

プロフィール

金沢医科大学卒業
日本大学附属病院 形成外科
医療法人順和会 山王病院 産婦人科
国際医療福祉大学 三田病院 婦人科
社会福祉法人聖母会 聖母病院 産婦人科
アムス丸の内パレスビルクリニック
医療法人春音会 はるねクリニック
医療法人松徳会 松倉クリニック

所属学会

日本産婦人科学会
日本女性医学会
日本内科学会
日本抗加齢医学会
GID(性同一性障害)学会
日本胎盤学会
医療アートメイク学会会員

資格、他

日本産婦人科学会認定 産婦人科専門医
日本医師会認定産業医

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武田 淳史 氏/公益財団法人 東京都保健医療公社 豊島病院 眼科医長

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夏井 淳一 氏/バーズ・ビュー株式会社 代表取締役社長

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