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スペシャルインタビュー
堀内祐紀

治療も環境も、フルコースを目指して!

堀内 祐紀 氏

秋葉原スキンクリニック院長

一般皮膚科と美容皮膚科を併設する形で2007年に開院。2012年には施設の拡充と共にスタッフの増員を図り、順調に業績を伸ばす「秋葉原スキンクリニック」。JR秋葉原駅から徒歩5分、4駅6路線が利用できるという好立地にあり、土曜・日曜(第2・4)・祝日にも診療可能で、非常に利便性の高いクリニックだ。
通常の診療に加え、化粧品会社のコンサルティングや様々な講演会の出演、美容情報サイトの記事監修など、外部活動も積極的に行っている同院の院長、堀内祐紀(ほりうちゆうき)先生にお話を伺う。

女性が働きやすい環境づくりのため開院へ


2001年東京女子医科大学を卒業し、同大学の皮膚科に4年間在籍。大学6年の時に子供を授かったこともあり、当直のない病院へと活動の場を移し、そこで専門医の資格を取得したという。
はじめは整形外科などの外科志望だった堀内先生。スポーツドクターとなり、スポーツ選手と共に海外を飛び回ることを夢見ていたが、子供のそばにいたいという思いから、皮膚科の道へと進んだ。そして2007年に秋葉原スキンクリニックをオープンさせる。大学を卒業してから6年という早さで開業へと至った背景には、ご自身の経験から、女性が働きやすい環境をつくりたい思いがあった。
「医師は子供の体調不良などでも代わりの医師がいない場合、子供同伴で出勤することもあり、そしてそれが許される雰囲気があったんです。でも、看護師や事務の方は子供に何かあったときに連れて来るのが難しい状況にあって、私だけが融通されているようで心苦しかったんですよね。子供を連れて来られる所を私がつくろうと思って、ここを開業しました」
インフルエンザなどの感染症ではない限り、スタッフがクリニックに子供を連れて来ることを了承している。また、子育て中の方やシングルマザーの方が面接に来ると、応援したい思いから積極的に採用しているという。
「お互いに無理のない条件で、なるべくいろんな方を採用したいですね。ご家庭の状況もありますし、生活のスタンスは強制できませんから」
女性の社会進出が叫ばれる中、常に問題として立ちはだかるのは“仕事と子育ての両立”。秋葉原スキンクリニックはその両立を叶えるべく開院された、女性スタッフに優しいクリニックだ。

保険診療と美容を合わせたフルコースの治療を

堀内先生は皮膚科の魅力についてこう語る。
「外科的なことも内科的なことも両方診られて、年齢を問わず幅広い方に対応できるのが皮膚科だったんです。皮膚科はパッと見でわかりますから、治したものを双方でわかり合えるのも遣り甲斐があります。皮膚科は興味深いですよ。今は美容の世界にも広がってきているので、なおさら興味深いですね」
保険診療と美容が併設されている利点として、保険診療には限りがあるものの、美容もできることでプラスαの治療へと可能性も広がる。より患者さんが満足できる結果、そしてさらなる幸せへと繋がる治療が提供できる。
「例えばレストランで食事をして、デザートはほかの店で食べる……というような治療にはしたくないんです。だから治療もデザートまで食べて満足するフルコースのように、ひとつの施設で完結できるシステムにしたいと思っています」
同院では、半数近くが保険診療と美容の両方で来院されており、美容へ抵抗なく入っていただくためにも、まずは保険診療から信頼関係を構築することも大切だという。両側面から診てもらえることは、患者さんにとっても安心できるシステムだ。
「私は皮膚科医なので“見て診断をつける”という特殊技能がありますから、美容をやる上でも役立ちますし、保険診療はとても大事にしています」

真面目さが成功への秘訣


開院5年目で3倍の規模へと成長を遂げた、成功の秘訣を伺ってみる。
営利目的ではなく、女性が働きやすい環境づくりのために開院したが、立地が良く、周囲に皮膚科が少なかったこともあり、そこには患者さんの需要があった。予約を取りやすくして欲しいなど、患者さんの要望に応えるため拡充へと至る。
「立地が良かったのはあると思います。でも一番は真面目にやっていることだと思います。要望や意見があれば、可能な限り対応して改善を図り、何とかできることは何とかする! というスタンスでやっています。そして、確実な治療をしたいので、確実なエビデンスがあったものを取り入れるようにしています。パイオニアにはなれないクリニックかもしれないですけれど、何よりも安全や信頼が大事ですからね」
また、美容を担うにあたっては“明朗会計”であることも求められる。今のところカウンセラーがいないため、堀内先生ら医師自らがカウンセリングを行い、患者さんの懐ぐあいと相談しながら、金銭的に無理な治療を勧めることはしない。そういった姿勢も信頼へと繋がっている。
また、医師一家に生まれた堀内先生は、医師であるご両親から、地域に貢献することの大切さを教わってきたと話す。
「地域に貢献することが大切と教わってきたので、秋葉原に所縁はなかったですけれど、今はここに貢献しようと思って近所の人たちと一緒に頑張っています」

すべてを握るのはスタッフの教育

「スタッフの教育がすべてを握ると思いますね」と語る堀内先生は、様々な角度からスタッフの教育にも力を入れている。
「医療事務であっても上を目指せる資格を提示してあげて、もちろん資格を取ればその分お給料のアップに繋げます。事務だからココまで……といった考えにはしたくないんです。常勤の先生には年10万円ぐらいまで学会費を出して、私が忙しくて行けないときは情報共有してもらっています」
ほかに、週1回の英会話教室を開いたり、月に1度、話し方のトレーニングやシステム改善のための話し合いをしたりすることもあるという。グランドホステスを経験した方には接遇をフィードバックしてもらうなど、スタッフにはこれまでの経験を生かしてもらいながら、共にスキルアップを図る。人数的にも充実してきた分、サービスの向上やスタッフのスキルアップに目を向けていくことが必要だと語る。
「スタッフにはよく『人当りを良く』という言葉を投げかけていますね。あと『でもとか、だってとか、Dから始まる言葉は禁止!』とか言ったりしますよ(笑)スタッフが楽しく患者さんの対応ができるようにしたいですし、スタッフの入れ替わりが激しいクリニックは不安定になってしまうので、そのためにもコミュニケーションが重要だと思います」
改善すべきことは上下関係なく話し合うようにしているという。院長室も設けていないため風通しも良いようだ。穏やかに発せられる堀内先生の言葉の端々からは、スタッフへの愛情が感じられる。
「一生懸命であればいいと思うんです。その人の出来る最大限のことをしようとしてくれている姿勢、それが好きですね」

今後の展望について

「院内に保育園があるといいですね。やるならきちんとやりたいですから、エデュケーションシステムを導入して英語教育を取り入れたり、あとはマッサージのお部屋をつくったりしたいですね」
治療もしかり、すべてがクリニックで賄えるよう、環境もフルコースを目指しているといったところだ。最近ニーズが高まっている男性脱毛専用のブースづくりも視野に入れ、クリニックのコンセプトカラーにブルーを取り入れたのも、男性にも居心地の良いユニセックスな空間にしたい思いがあった。ほかにも、院内のご案内係としてフリーで動ける人を配置したいなど、次々と夢を語ってくれる。インタビュー中の堀内先生は、何度も「やりたいことがいっぱいなんです!」と嬉しそうに口にし、目を輝かせているのが印象的だ。

“人を想う”医師は奉仕の精神で


最後に、今後医師を目指す方々へのメッセージを伺う。
「やっぱり医者は奉仕の精神が必要ですし、人のために時間を費やす仕事なので、自分の権利だけを主張するような心持ちではダメだと思います。昔から体を扱う人たちが敬われてきた理由はそこあると思うので、必ず人のことを想って動くスタンスは崩してはいけないと思います。人から期待される仕事ですから、何を期待されているのか、いつもアンテナを張り巡らせた方が良いと思いますよ」

治療はもちろん、スタッフの就業環境に至るまで、まるでデザートまでいただいたような満足と幸せを提供するため、堀内先生の意欲は留まることを知らない。女性医師ならではの視点を盛り込み、今後もどんなフルコースを提供してくれるのか、クリニックと堀内先生の活躍に注目したい。

(取材・文/mariko)

堀内 祐紀(秋葉原スキンクリニック院長)

プロフィール

東京女子医科大学出身。
東京女子医科大学病院、都内美容皮膚科クリニック勤務を経て、2007年4月に秋葉原スキンクリニックを開院。

所属学会

日本皮膚科学会認定皮膚科専門医
日本レーザー医学会、日本抗加齢医学会、日本肥満学会所属

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