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アルツハイマー病新薬レカネマブ 医療機関を限定し保険適用へ

[2023.12.14]

 アルツハイマー病の新しいタイプの治療薬「レカネマブ(販売名・レケンビ)」について、13日、公的医療保険の対象となることが決まった。体重50キロの人の1回あたりの価格は約11万4千円、年約298万円となる。

投与できる医療機関を限定し、20日から保険適用され、個人の負担は一定限度に抑えられる。

 

 13日、厚生労働省の中央社会保険医療協議会(中医協)で了承された。

 

 レカネマブは、脳内にたまったアルツハイマー病の原因物質「アミロイドβ(Aβ)」の除去を狙った国内初の薬で、2週に1回、点滴する。

 症状の進行をゆるやかにする効果があり、国際的な臨床試験(治験)では、1年半の投与で偽薬と比べて記憶力や判断力などの程度を評価するスコアの悪化が27%抑えられた。

 

 対象は軽度認知障害(MCI)や軽度認知症の人で、使用前に脳内にAβがたまっていることをPET(陽電子放射断層撮影)や脳脊髄(せきずい)液の検査で確認する必要がある。

 PETや脳脊髄液の検査も、レカネマブと同時に公的医療保険の対象となる。

 厚労省がこの日示したガイドラインでは、投与期間は治験と同じ1年半を原則とし、半年ごとに効果を確認するとした。

 

 使用した12・6%に脳内の浮腫、14・0%に微小出血が報告されており、定期的なMRI(磁気共鳴断層撮影)検査で副作用が起きていないか確認する。副作用は投与から半年の間に起きやすく、初回投与から半年までは、日本神経学会や日本老年医学会などの専門医が複数いて、MRIを備えていることなどを実施施設の要件とした。投与対象かどうかを見極めるため、脳内のAβの蓄積を調べる検査は、専門施設と連携することで実施可能とした。

 

 こうした要件を満たす医療機関は限られ、今年度は約400人、来年度は約7千人への投与が見込まれる。エーザイは国内に約千施設あると推計するが、全てがすぐに投与を開始するわけではないため、投与人数は限定的とみる。また、当面は投与施設名を公開する予定はないという。

 

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