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「先天性サイトメガロウイルス感染症」の早期発見へ、母子手帳に感染症の検査記入欄新設へ
[2025.2.19]

こども家庭庁は4月、生まれつきの難聴の原因となる「先天性サイトメガロウイルス感染症」を早期発見する自治体の体制を強化する。母子健康手帳に、感染を調べる検査結果の記入欄を新たに設け、難聴が疑われる子どもがこの検査を受けたかを保健師らが確認できるようにするという。
サイトメガロウイルス(CMV)は、ウイルスを含む唾液や尿などを介して感染する。健康な人が感染しても多くは無症状だが、妊娠中に感染すると、胎児に感染し、難聴や発達の遅れなどが起こるリスクがある。新生児の0・3%が先天性CMV感染症だったとの報告がある。
早期発見の手がかりの一つが新生児聴覚検査。全ての新生児が、おおむね生後3日以内に受ける。難聴の可能性が判明した新生児には、CMVの感染を調べる尿検査が推奨されている。生後3週間以内の実施が望ましいが、医療関係者にも認知度が低く行われず、CMVの感染が見逃されているケースがある。
このため同庁は新年度から発行する母子健康手帳に、尿検査の日付や結果の記入欄を新設。自治体の保健師らが、母子の自宅を訪問し、授乳などを指導する際、難聴が疑われた新生児が尿検査を受けたか確認するよう求める。必要に応じ、医療機関の受診を促すなど支援する。
先天性CMV感染症は、子どもの難聴の原因では、遺伝性に続き2番目に多い。2023年、初の治療薬が登場した。生後2か月以内の治療開始が望ましい。CMVに詳しい日本大学板橋病院小児科の森岡一朗教授は、「母子手帳に記載されることをきっかけに、妊婦や医療関係者に、速やかに治療すれば、聴力を改善する可能性もあることなどCMVへの理解が広がることを期待している」と話す。
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