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難聴、運動不足などリスク改善で 認知症の4割「予防可能」
[2026.1.13]
日本で発症する認知症のうち約4割は予防することができるとの推計結果を、東海大とコペンハーゲン大の国際チームが発表した。難聴や運動不足などの危険因子を取り除くことで、将来発症する認知症患者を減らせる可能性があるという。
英医学誌ランセットで2024年、認知症の発症には難聴や脂質異常症など14の予防可能な要因があると報告された。過去の論文を複数まとめて解析した結果を基にしているが、国や地域、人種差などは考慮されていない。東海大などのチームは、国民健康・栄養調査などのデータを基に日本国内分を解析した。
その結果、日本における認知症のうち、40代以降の壮年期の難聴に起因すると考えられるのが6・7%と最も高かった。壮年期の運動不足は6%で、他に、高LDLコレステロール血症4・5%▽糖尿病3%▽高血圧2・9%▽うつ2・6%▽喫煙2・2%――などだった。複数の因子が併存するケースは計算で調整した。
これらのリスクを足し合わせると38・9%で、治療や生活習慣の改善などで予防することが可能だという。
ただし、社会全体で全てのリスクを排除することは現実的ではないため、危険因子を10%低減した場合には将来的に約20万8000人、20%低減できれば約40万8000人の認知症患者をそれぞれ減らせると試算した。
50年には認知症患者が587万人に達すると推計されており、20%のリスク低減で1割弱を減らせる可能性があるという。
日本では世界と異なり、高LDLコレステロール血症が低い一方で、難聴や運動不足が要因として目立った。チームの和佐野浩一郎・東海大教授(耳鼻咽喉(いんこう)科学)は「遺伝や加齢は治せないが、今回のリスク要因は社会として減らすことができる。有効な対策を考えていくことが必要だ」と話した。

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