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学会ニュース

「医師の過労死なくしたい」 遺族ら家族会を立ち上げ

[2023.12.19]

 昨年5月、神戸市の病院に勤めていた医師の高島晨伍さん(当時26)が過労自殺したことを受け、過去に過労死した医師の遺族らが協力して「医師の過労死家族会」を立ち上げた。

明日20日、東京都内で初めての会合を開く。

 

 日本の医療は、病院の勤務医の自己犠牲をともなう長時間労働によって支えられてきた。

 来年4月から「医師の働き方改革」が始まり、時間外労働には原則年960時間(月80時間相当)の上限が設けられ、違反した場合には罰則もある。月80時間は一般的に「過労死ライン」とされる。

 ただ、厚生労働省によると、2022年時点で全国の勤務医の21%がこの上限を超えて働いている。

 

 「全国医師ユニオン」の22年の調査(有効回答約7千人)では、「日常的に死や自殺について考える」と答えた勤務医が6・9%、20代では14%にのぼった。

 勤務医の長時間労働や健康不安は、医療事故にもつながりかねない。

 そこで家族会は「医師の過重労働は、医療安全の問題」と位置づけ、医師が健康的に働ける環境づくりをめざしている。

 家族会の共同代表には、高島晨伍さんの母の淳子さんと、1999年に小児科医だった夫を過労自殺で亡くした中原のり子さんが就いた。

 

 初会合に先立ち15日、淳子さんは都内の日本外国特派員協会で記者会見を開いた。

 時折声を詰まらせながら、「いつでも医療機関を受診できるシステムは、息子のような若手医師によって成り立っています。これ以上、過労死が起こらないようにしていくことが私たちの使命です」と語った。

 

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