お子さんの日々のお世話のほか、親御さんへの一部介護もされてきたK先生。勤めてきた訪問診療クリニックでの勤務環境、今の生活スタイルに合わなくなってしまい、転職先を探されることになりました。

当初から朝の通勤には時間がかかっていたが、都市開発の影響で、最近は車で1時間以上かかるようになっていたため、通勤の便の良いところを探したい。
今回は、訪問診療ではなく、専門医として自身の専門領域での臨床ができる求人を探したい。
週3～4日勤務。
オンコール・当直は避けたい。（欠勤の穴を埋めるお手伝いは可能）

ライフワークバランスや、働き方改革といった世の中の状況もあり、医師の「週4日勤務」での勤務スタイルも市民権を得てきた今日この頃ですが、一方で、週3日勤務に関しては話は別です。そもそも募集情報が限られるほか、その病院・クリニックでの社会保険への加入要件の確認なども必要になります。週4日可能の医療施設に相談・交渉の必要があると考えつつ、サーチ活動を承りました。
また、勤務先には早めに退職の意向を伝えていたK先生は、新年度4月に転職をする考えであったのだそうです。しかしながら、後任が決まらず、その責任感から勤務を続けたため、満足に転職活動もできず、気が付けば夏になっていました。季節外れ？のこの時期にどの様な求人情報があるのかも気になっていたとのコメントも頂戴していました。

その後、結果として通勤圏での週3日の募集は確保できませんでした。しかしながら、週4日勤務、マイカーでのアクセス良好であり、外来診療では専門外来・もの忘れ外来コマの設置可能という病院からのオファーを受け、面接訪問となりました。
病院長、事務長ほか関係者5名に迎えていただき、圧の強めの面談となりましたが、K先生の子育て・介護に携わりつつも臨床をして行きたいという真摯な姿勢が評価され、好印象の中でのご内定となりました。
また、K先生にとっては、小児科があり、さらに病児保育もあるため、その状況をご自身の目で見て確認できたこと。さらに他にも子育て中のドクターが同じ様に勤務されていることは、やはり安心材料となったそうです。

今回のご転職は、年明け、4月の年度はじめなど、いわゆる節目の時期ではありませんでした。そのため、病院側も来年の4月に向けての医師の求人募集を念頭に置いて、院内の関係各所とのすり合わせをしていたそうです。しかし、Ｋ先生は既にフリーの状態となっていることを知り、内定翌月から準備のできた外来コマでの非常勤としての勤務のほか、3ヶ月後には常勤として勤務いただけるよう準備をして下さいました。
非常勤としての3ヶ月間は、いわばトライアルのような形にもなり、新たな病院で勤務するうえで、Ｋ先生には良い準備期間になったそうです。