脳神経外科専門医
一般社団法人日本脳神経外科学会
「脳神経外科専門医」とは脳神経外科領域の病気すべてに関し、昭和41年発足の専門認定制度に基づき、初期臨床研修を含む6年間の定められた研修の後、厳しい認定試験に合格し、所定の生涯教育を継続していることを認定された医師である。「脳神経外科専門医」は、国民病とも言える脳卒中や頭部外傷などの救急疾患、また、脳腫瘍に加え、てんかんやパーキンソン病、三叉神経痛や顔面けいれん、小児奇形、脊髄、脊椎、末梢神経などの病気の予防や診断、手術的治療および非手術的治療、リハビリテーションあるいは救急医療において総合的かつ専門知識と診療技術を持ち、これらの病気に対し適切な診断と治療を行い、必要に応じた他の専門医への転送の判断も的確に行える能力、すなわち上記各種疾患に対して、総合的かつ専門的知識と診療技術を持ち、適切な診断と治療を行う能力および一般脳神経外科診療において適切な臨床判断ができる能力など脳神経外科診療技能の基本を身につけることを到達目標としている。 | |
これまでは、訓練施設(脳神経外科専門医が2名以上常勤、年間100件以上の脳神経外科手術を有する施設)での研修で充分でしたが、平成23年から卒後3年目研修を開始する医師については「研修プログラム(病院群)」で所定の訓練を受けて受験資格を満たすことが求められ、その後筆記試験と口頭試問に合格する必要があります。 (1)受験資格 卒後臨床研修2年の後、研修プログラムで通算4年以上所定の研修が必要です。この間少なくとも3年以上脳神経外科臨床に専従し、カリキュラム委員会が定める脳神経外科疾患の管理・手術経験の目標を満たすことが必須です。卒後教育委員会が資格審査します。 (2)専門医研修プログラム 研修プログラム(病院群)は年間500例以上の手術症例を有し、医師数・設備・指導体制等の基準を満たした基幹施設・研修施設・関連施設で構成されます。日本脳神経外科学会subspecialty学会からの円滑な研修支援が得られている事が必要です。プログラムの認定・更新・取り消しは専門医認定委員会が行います。 (3)指導医 指導医(専攻医を直接指導・評価する医師)は、個人の臨床・研究・教育の実績を勘案して卒後教育委員会で審査され、5年毎に更新されます。 (4)専門医試験 年1回、「筆記試験」と「口頭試問」がおこなわれます。「筆記試験」では、脳神経外科疾患に関する計250の問題が出題され、専門的知識や判断力が問われます。その合格者が「口頭試問」に進みますが、実際に治療された患者さんの症状、診断画像や手術中の写真・動画などが実例として計9例提示され、それぞれについて一問一答形式で診断、治療方針、手術の実際など、実地に即した診療能力が試験官によって問われます。 | |
1) 認定申請書 2) 医師免許証写し 3) 別表に定める症例経験目標の症例一覧表および到達目標評価を記入した研修記録帳 4) その他、日本脳神経外科学会が指定する書類 | |
年1回、筆記試験と口頭試問を実施。 |
注) | 当サイトでは情報の更新には努めておりますが、その内容を保障するものではありません。詳細に内容確認をされたい場合は、各学会にお問合せ頂きますようお願い致します。 |
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一般社団法人日本脳神経外科学会の脳神経外科専門医の制度の概要や、受験に必要な資格、提出書類、試験等の脳神経外科専門医の認定方法をまとめています。
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