私達は最先端医学を用いて医療を行います。しかし私達の仕事は病気を『治す』ことではありません。
なぜなら治らない病気は余りにも多く、そのような場合にこそ私達は必死で取り組んでゆくからです。
勿論治すことができるときはさっさと治しますけども、現代の医学を用いて『治す』ことができる場合は決して多くはないのです。
その患者様が御自分の個性をより発揮できるコンディションを作り、より生き生き生活できる環境を整え、
行きたいところにいき、やりたいことをやり、
現実の中で自由度を最大にするべく知識と技術と熱意を用いて関わり続けるのです。
それが私達が目指す医療です。

2010年には新病院が完成し、これまで以上に医療内容が充実して参ります。また、高齢者社会のご要望に応えるための訪問看護ステーション、在宅支援室合、老人保健施設、認知症グループホームの運営も行っています。そして地域を代表する総合病院として、「患者さんに親切で誠実な医療を提供する」を理念に、地域住民の健康増進を心掛けています。
働くスタッフにとっても、医療活動を通じて自分を磨き、働き甲斐のある明るい病院づくりを目指しています。

昭和61年に「町立浜岡病院」として開院し、平成16年には浜岡町と御前崎町の合併により御前崎市が誕生し「市立御前崎総合病院」となりました。
　平成25年9月には病院機能評価「機能種別版評価項目3ｒｄG：Ver.1.0」の『一般病院1』と、副機能『リハビリテーション病院』の2種目で、県内の地域を支える中小規模病院では当院が初の認定を受けました。
　
　急性期医療から回復期、慢性期、終末期や在宅医療、介護までの切れ目のない体制を包括的に有した地域に密着した病院です。

近隣には急性期治療を扱う大規模な基幹病院がありますが、急性期治療を終え、一日も早く家庭や職場に戻ることができるよう支援していく役割を担うのが当院の使命と考えております。また、病状が重く、長期にわたる療養が必要な患者様も受け入れ可能です。基幹病院の後方支援機能を果たすと同時に、地域の皆様が気軽に駆け込める身近な地域密着型の病院として、今後一般外来、救急外来も充実してまいります。

当院では嚥下に苦しむ方々に「管から口へ」を目標に嚥下リハビリで有名な歯科医の山部一実先生のご指導のもと、口腔ケアに取り組んでいます。
また、リハビリ室を拡張させ、同時にリハビリスタッフも増員。慢性期ばかりでなく急性期の方々の社会復帰へも応援体制を進めています。その一方で、退院後も訪問看護や訪問リハビリを活用し自宅で安心して在宅療養が受けられるシステムも完備しました。