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日本産科婦人科学会からのお知らせ「カンボジア女性のヘルスプロモーションを通じた包括的子宮頸がんサービスの質の改善プロジェクト」に関して

[2024.3.21]

日本産科婦人科学会が「カンボジア女性のヘルスプロモーションを通じた包括的子宮頸がんサービスの質の改善プロジェクト」に関して発表した。

 

 日本産科婦人科学会(JSOG)とカンボジア産婦人科学会(SCGO)は2012 年より学会間交流を開始しました。私たち学会間でこそできる、現地産婦人科医療のレベルアップの方策がないかと模索する中で、2015 年10 月からの3年間、工場労働女性を対象にへルスプロモーションと子宮頸がん検診、早期発見・治療のための体制整備のプロジェクト(「JICA 草の根技術協力事業」)を実施しました。

JSOG 初の国際協力活動でしたが、両学会の先生方の積極的な参加の結果、HPV テストによるがん検診と国立3 病院での子宮頸部円錐切除術(LEEP 法)による早期治療が開始されました。それによって、SCGO の学会活動の活性化と会員増加にもつながりました。

 

 世界保健機関(WHO)は、2018 年より子宮頸がんの世界的な排除を呼びかけ、HPV ワクチン・がん検診・治療の3 つの柱での世界戦略がたてられています。低中資源国でHPV テストによる検診の実施可能性を検証した国はなく、カンボジアのこのプロジェクトは世界的にも大きな注目を集めるようになりました。
これらの成果を踏まえ、「JICA 草の根技術協力事業」により、新しいプロジェクトが2019 年11 月から3 年間の予定で始まりました。

今回は、プノンペン市小学校教員を主たる対象とし、効果的なヘルスプロモーションとがん検診対応能力の拡大を目指しています。事業開始後、2020年3月から約2年間、新型コロナウイルス感染症の世界的流行のために日本人専門家が現地を来訪できない状況でしたが、SCGOの側では現地での活動を継続し、JSOGの側からはWEB会議等を活用して日本から技術支援を継続しています。

当初の予定に比較すると進捗に遅れは見られるものの、一部の活動は着実に進めることができています。2022年度には、日本人専門家の現地渡航を計画しており、さらに活動を進める予定です。
ヘルスプロモーションを通じてカンボジアの女性たちに健康を包括的に考える「リプロダクティブヘルス」の意識が根付き、質の高い子宮頸がん検診体制整備につながることが期待されています。

それぞれの学会にとっても、SCGO の自立に向けた組織強化が進み、JSOG も国内だけでは見えてこない、新しい学術上の問題点の発見や解決への研究が進むものと期待しています。
今後も引き続き事業実施へのご支援、どうぞよろしくお願い致します。

 


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