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風疹患者8週連続で100人超

[2018.11.7]

 首都圏を中心に風疹が流行している。国立感染症研究所が6日発表した、直近1週間(10月22~28日)の患者数は8週連続で100人を超え、今年に入り1692人に上った。患者の中心はワクチンの接種率が低い30~50代男性。専門家は「対策をうたないと、東京五輪の2020年まで感染が続くこともありうる」と懸念する。

 

 感染研によると、直近1週間の風疹の患者数は170人。最も多いのは東京で60人。次いで神奈川24人、千葉19人と続く。関東以外でも、愛知4人、大阪7人、福岡6人など患者が出ている。

 感染研は6日、緊急情報を発表。妊娠初期に風疹にかかると、赤ちゃんに難聴や心疾患などの障害が出るおそれがあるが、妊娠中は予防接種が受けられないため、妊娠の2カ月前までにワクチン接種を済ませておくよう呼びかけた。

 1万6千人超の患者が出た2012~13年の流行では、45人の赤ちゃんに障害が出て、うち11人が亡くなった。

 米疾病対策センター(CDC)は10月22日、予防接種や罹患(りかん)歴のない妊婦は日本に渡航しないよう勧告。風疹は一度流行すると、2~3年にわたり流行が続くことが多く、専門家は今回も感染が続くおそれがあると懸念する。

 来年にはラグビーワールドカップ、20年には東京五輪・パラリンピックが控える。政府は20年度までに持続的な感染が1年以上確認されない「風疹の排除」をめざすが、何も手をうたなければ大型イベントにも影響が出かねない。

 今回の流行は、過去の制度変更の影響でワクチンの接種率が低い、30~50代男性を中心に感染が広がっている。同年代で抗体が少なく感染のリスクが高い人は数百万人いるとみられる。

 感染研感染症疫学センターの多屋馨子(けいこ)室長は「30~50代男性の抗体保有率を上げない限り流行が繰り返される。抗体検査を職場の定期健診に組み込むなどの取り組みが必要だ」と訴える。

 

 


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