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5~15年後に糖尿病や高血圧症のリスクが高まる可能性を、健康診断のデータで予測するシステムを東京大とNTTグループが開発した。約12万人分の健診データを基にAI(人工知能)で分析した結果を確率で示し、利用者の生活習慣の改善につなげる。
東大医科学研究所の鈴木亨特任教授(循環器内科)らは、同グループの社員約12万人の血糖や血圧などの平均17年分の健診情報について、同意を得て提供を受け、AIで分析した。健診結果を入力することで、5、10、15年後に糖尿病や高血圧症、脂質異常症のリスクが高い状態になる確率を推測するシステムを開発した。
それぞれの病気になる確率が年ごとに変化する様子はグラフで表示される。利用者はスマートフォンやパソコンで見られる仕組み。
システムには、予測結果に応じて運動や食事内容の見直しを提示する機能もあり、保健師が参考にして、利用者に生活習慣の改善や受診を勧めるといった使い方が想定されている。
鈴木特任教授は「健診結果が基準値に収まっている人にも加齢に伴いリスクが上がることを示せる。保健師の指導に説得力を持たせることができる」と話す。
チームは内閣府の助成を受けて開発し、昨年5月から試作版を同グループで使ってきた。社員の健康作りに積極的な他の約10社が、先月から健診で活用していくことになった。チームは今後、精度の検証を進めて普及を目指すという。