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群馬大医学部付属病院(前橋市、斎藤繁病院長)は、患者がスマートフォンのアプリを使って自らのカルテや検査記録、診断画像などを見ることができるサービスを3月から開始した。患者も医療チームの一員として主体的に関わる「患者参加型医療」を、さらに進めるという。
アプリを通じ、患者は医師の診療録や看護記録、コンピューター断層撮影(CT)、磁気共鳴画像化装置(MRI)などの画像データ、通院日や入院日の履歴といったほぼ全ての医療情報を閲覧することが可能になる。
同病院では2019年、院内の端末から患者がカルテを閲覧できる取り組みをスタート。それを一歩進め、患者が時間や場所に関係なく自らの診療記録を見られるようにした。
アプリは医療関連のクラウドサービスなどを提供するPSP(東京都港区)の「NOBORI」。利用を希望する患者はアプリをインストールし、担当医にパスワード発行を依頼。診察券とともに同病院内の患者支援センターで認証、登録を行う。
アプリの利用により、患者が診療情報を振り返ることができ、疑問点や伝えたいことが明確になる。医療者と密度の高い対話が可能になり、患者が家族と治療経過を共有できるなどのメリットがある。
同病院によると、アプリを使い検査データや処方内容などを患者と共有している大学病院は、ほかにも全国で13病院(3月2日時点)あるが、看護記録などを含め、カルテそのものを閲覧できるようにしたのは群馬大が初という。
同病院は、肝臓の手術を受けた患者が相次ぎ死亡した医療事故を教訓に、透明性の高い医療を推進してきた。サービスについて同病院は「患者と医療者が情報を共有し相互に確認し合うことで、より安全で質の高い医療の実現につながる。情報格差を縮小し、患者の視点に立った医療を一層推進する」としている。
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