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小児科の医師不足が叫ばれる中、千葉県我孫子市は新年度、市内で新たに小児科を専門に診療する医療機関の開設者に、開業資金最高1500万円、事業継続費年額100万円などの助成を始めるという。
新規開業医への助成は県内初の試みという。
勤務実態の厳しい小児科医の不足は全国的な傾向。同市によると、市内では現在、小児科医院や同科を設置している医療施設は7カ所あるが、担当医の高齢化などで休診日が多く、将来的に閉院の意向を示している施設もあり、星野順一郎市長は「4、5年先には2、3軒になってしまう恐れがある」と話す。また、小学校の校医も多くを内科医が務めているのが現状という。
一方、公的補助や資金援助があれば開業や新規設置は可能との指摘もあり、施策化を進めてきた。その結果、新たに開業する診療施設に上限1000万円を交付。
●開設地がJR我孫子駅、天王台駅周辺の場合、さらに500万円を加算
●開業2年目から4年間、運転資金補塡(ほてん)の名目で年100万円を交付
●運転・設備資金合わせて3500万円までの借入金に対し、利子の全額を補填――
など、資金面での支援を柱とする開業促進策をまとめた。既存の医院が新たに専門医を常勤で雇い、小児科を設置するなどのケースも対象とする。
市は新規開業への交付金として新年度当初予算案に1533万円を計上し、利子補塡分は現行の中小企業資金融資制度の対象に追加して対応する。
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